クラブなど運営していると、どうも明るい話題がなく、と言うか気が付かないと言った方が正しいかもしれませんが、ブログに書く具材が暗くなってしまいます。
また、
話も堅くなってしまうようです。
書くことをためらっていましたが、考えるより生むが易しで書くことにしました。かお


現在、活動する一つの拠点となっている中学校を中心に、地域一体を視野に入れた「総合型地域スポーツクラブ」創設の準備を行っているところですが、ここに来て大きな壁と言うか障害が立ちはだかりました。あせる


そもそも「総合型…云々」の理念は、10年以上前に当時の文部省が、国民の健康と気軽にスポーツに勤しめる環境を地域に確立することを目的として、国策として打ち出したスポーツ振興計画でした。
全国のスポーツ指導者に対し、事ある毎に、この環境を築くよう指導し啓発を行ってきました。
その裏付けとして、スポーツ振興くじ「TOTO」を財源とした、委託事業に対する助成制度を設け、ローラー的な推進を図りました。


当初は、各地方自治体を中心とした組織が手を上げ、設立に積極的な流れが出来つつあったのですが、数年を経過し、ある一定期間を限定した助成金であるが故に、その助成期間の期日が切れてしまうと、自主運営が覚束なくなったクラブが相次いできました。
つまり、理念は共感できても、活動している中で自主運営の方向・方式を確立出来ず、運営の継続に無理が生じ縮小の方向や解散を余儀なくされたクラブが現れてきたのです。
そもそも、基盤作りに無理があったり、地域住民の理解を根本から得られていなかったりで、砂上の楼閣のようなクラブが存在してきました。

特に、地方の市町村ではこの様なケースが珍しくなく、その様子を見たり情報を得たりして、未だ発足を具体的に考えていなかった地域は、二の足を踏む傾向も見え始めていました。

数年前から、この委託事業の窓口が(財)日本体育協会となり、各都道府県の体協や地域振興財団などを通じて、組織的に地域での活性を呼び掛けてきました。
その委託事業も、平成20年度を目途として行ってきましたので、残すところ2年間という期限となりました。
実際は、地域で名乗りを上げる期限があと2年間ということで、1事業に対する助成は2年を限度としているため、国が関わる期間は3年先までということになります。


私たち協議会も、今年度、(財)東京都体育協会を窓口に事業への申請を試みました。
昨年11月に区体協を通じて、申請の意志を都に進言していたのですが。ショック!

ところが、今年度(平成19年度)より国の方針が変わり、未だに「総合型…云々」へ手を上げていない地域への委託助成に限定するという事になったのです。
つまり、既に「総合型…云々」が存在したり、設立への準備作業を行ってきたと判断される地域への委託はしないという方針に転換されました。
その理由は、国の財源が3割削られたことが大きいと言われます。
要は、無い袖は振れないということですが、これまで設立へ地道な準備を進めてきた地域では、正に寝耳に水の仕打ちであることは言うまでもありません。プンプン


我が区も、多額の区民の税金を投じて、あるクラブが今年度より、NPO法人の総合型クラブとして発足しました。
言うなれば、このクラブが存在するから、当区は委託対象外であるということなのです。
地域住民が地道な活動からボトムアップしてこそ、有意義な環境であるというのがこの理念に組み込まれてきた考え方だったと思うのですが、役所の机上の空論の前に、その扉は閉ざされてしまったと言わざるを得ないでしょう。

国が対象としている地域でも、既に「総合型…云々」の理念など嵩じなくとも、住民が平等にスポーツを楽しめるしっかりとしたシステムを築いているところはあります。
必要が無いから「総合型…云々」へ名乗りを上げなかっただけで、そういった現状や現場の流れを見極めていない今回の方針転換です。
ただ単に、各地方行政が報告をしてきた内容を、機械的に集計した結果の判断だと、ある団体の管理職も批判していました。


国は今年度から、小学校施設の放課後開放プランを国策として打ち出してきました。文部科学省と厚生労働省が手を組んで、全国2万校の小学校を対象に施行しました。団塊の世代の教職員が退職する中、その人材の活用という事もお題目として上げられています。簡単に言えば、退職教職員の再雇用の場を、1校につき500万円を投じて創設するということでしょう。

この施策によって、「総合型…云々」で使用される場所も制限を受けるということです。「総合型…云々」の根本的な理念が揺らいでしまうのではと、現場で対峙している者としては大変危惧します。えっ


健全な地域スポーツ環境の整備というのは、どの様な形態を指すのか、役人は足を運んでその実態を具にリサーチすべきでしょう。

机上の空論は、

空虚な国策を生んでしまうことを身に染みて感じて欲しいものです。プンプン


堅い話で長くなってしまいました。
怒りと空しさをどこにぶつければよいか、考えるだけ無駄なようです。シラー
但し、これでクラブ環境を促進させる手を弛める訳にはいきませんので、違う手を嵩じながら地道に這いずり回りたいと思います!!



市川さん AZUSA さん まいこ さん かおり さん erng-erng さん chisaaaさん

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